ダウン症と自閉症の違いについて!合併症で自閉症が併発するのか?
ダウン症も自閉症も発達障害のひとつです。
しかし、これら二つの障害は、全く別のものです。
ダウン症は、正しくは「ダウン症候群」といい、染色体の異常が原因で起こります。
母親の出産年齢が高くなると発生頻度が高くなることが知られています。
心臓など心血管系に疾患を抱えることが多く、知的障害を伴います。
ダウン症は多くの合併症を伴うことが多く、目の問題や難聴を抱えていることも多いです。
顔が扁平である、筋肉が柔らかい、肥満、目が小さくつり上がっている、などの身体的な特徴も顕著です。
ダウン症候群では自閉症を合併する場合があります。
日本人ではその割合が高いと言われ、ダウン症候群全体の10%で自閉症を併発しているといわれます。
自閉症の特徴とダウン症との違い
一方、自閉症は先天的な脳の機能障害によって起こります。
ただし、脳の機能障害がなぜ自閉症となってあらわれるかというのはまだわかっていません。
広汎性発達障害に分類され、最近では「自閉症スペクトラム」と呼ばれることもあります。
自閉症は程度の度合いによっては健常者との境界があいまいになるため、「スペクトラム(連続したもの)」という考え方に変わってきているのです。
単純に「自閉症」と言う場合は、最も障害の重い従来の自閉症を指すことが多いです。
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自閉症の特徴はコミュニケーションの障害、強いこだわりなどにより、社会生活に支障をきたすことです。
また、言語の発達に遅れが見られます。
ただし、7割程度に知的障害を伴いますが、そうではない人も一定数います。
自閉症の中には、ほかの能力は平均以下(あるいは平均的である場合も)にもかかわらず、特定の分野で非常に優れた才能を発揮する「サヴァン症候群」も含まれています。
このように、ダウン症と自閉症は全く別の障害です。
しかし、お互いに合併する病気でもあります。