子供の脳腫瘍は悪性が多い!患者数が多い3つの脳腫瘍の治療実績は?

zutsuu

脳腫瘍の発症率は、1万人に1人くらいとされています。

がん全体で考えると、脳腫瘍は、がん患者の5%以下。

ただし、子供に限ると、状況は大きく変わります。

子供の脳腫瘍は、子供のがん患者の20%。

脳腫瘍は、子供では、白血病に次いで多い病気です。

子供では、脳腫瘍はさして珍しい病気ではないと言えます。

子供の脳腫瘍には、どのような特徴があるのでしょうか?

治療実績はどうでしょうか?

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子供の脳腫瘍の3分の2は悪性の腫瘍

脳腫瘍という病名は、腫瘍が頭蓋骨の中にある場合に使われます。

頭蓋骨の中なら、脳からできた腫瘍も、脳の周りのものからできた腫瘍も、一様に脳腫瘍と呼んでいます。

脳の周りのものからできた腫瘍としては、脳を包む膜が腫瘍になった髄膜腫や、脳から出ている神経に発生する神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)などが、よく知られています。

腫瘍が脳からできたものか、脳の周りのものからできたものかは、腫瘍が悪性か良性かということと関わります。

脳からできた腫瘍には、グリオーマと言われる神経膠腫や髄芽腫などがあり、多くの場合は悪性の腫瘍になります。

脳の周りのものからできた腫瘍には、髄膜腫や神経鞘腫などがあり、そのほとんどは良性の腫瘍です。

大人の脳腫瘍では、悪性の腫瘍は約3分の1ですが、子供の脳腫瘍では、髄膜腫や神経鞘腫が少ないため、3分の2は、悪性の腫瘍となります。

子供に多い脳腫瘍は、グリオーマと言われる神経膠腫、胚細胞腫瘍、髄芽腫などです。

これらの腫瘍による症状としては、頭蓋内圧が高くなることによる頭痛や嘔吐、手足の麻痺があげられます。

また、よろけて歩行がおぼつかなくなったり、顔面がゆがんだり、眼の動きがおかしくなったりします。視力が低下したり、異常に尿量が多くなることもあります。

けいれん発作を起こすこともあります。

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▶︎子供の脳腫瘍5つの初期症状とは?小児脳腫瘍に予防策はあるのか?

患者数が多い3つの脳腫瘍の治療実績

子供の脳腫瘍で最も多いのは、神経膠腫です。

どこに発生したかによって、治療実績は大きく異なります。

治療実績が比較的良いのは、小脳に発生したグリオーマです。

小脳に発生したものは、完全に摘出すれば、治すことができる可能性があるとされています。

視神経に発生した場合は、視力を犠牲にして完全に摘出すれば治ることもありますが、腫瘍が視神経から奥の脳へ入り込んでしまっている時には、手術で全部摘出することはできません。

最も治療が困難なのは、脳幹に発生したものです。

脳幹は、重要な機能が集まった部分なので、手術で全部摘出することは困難です。

また、放射線治療や抗がん剤による治療にも限界があるとされています。

2番目に多いのが、胚細胞腫瘍です。

10~20歳の発症率が高いと言われています。

胚腫は、放射線治療や抗がん剤による治療が有効で、80%は治すことが可能です。

胎児性がん、絨毛がん、卵黄のう腫瘍は、手術と放射線治療に加えて抗がん剤による治療を行なっても、治すことができる例は半数程度とされています。

3番目に多いのは、髄芽腫です。

5~9歳によく発症するとされています。

手術によって全部摘出できれば、治る可能性があることが知られています。

脳内や脊髄に散らばりやすい性質があるため、手術後は脳と脊髄に放射線治療が必要です。

さらに抗がん剤による治療を加えることで、5年生存率70%以上との報告も見られるようになりました。

その一方、年少であればあるほど、学習障害や記憶障害などが見られ、まだまだ解決すべき問題が多いとされています。

▶︎末期の脳腫瘍の症状!良性は手術しても回復は絶望的?脳腫瘍の主な原因は?


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